PooAH! Report


今回の < PooAH! > はゲスト抜きで、Resident DJ のみの真っ向勝負。
そのトップバッターを務めるのは、< PooAH! > の DJ 陣では最年少の ARITA。
この日は、ちょっと遅めのピッチながらも
とことんアッパーなハードハウス・ディスコハウスをプレイ。
ファンキーな中にもハードなトラックを織り交ぜながら場を盛り上げていく。
ここぞという場面で回すミニマルトラックは
フロアのボルテージをみるみると高めていった。
こうなってくると、フロアの雰囲気が出来あがるのにそう時間はかからない。

PHOTO    PHOTO

この勢いを引き継ぎ、ここで登場したのが2番手の HIROSy。
ハウスとミニマルのちょうど中間ぐらいの音を中心にプレイ。
フェーダーを使ったトリックプレイなども披露し、テクニカルな一面も。
前半はハードなトラックが多かった反面、中盤からは派手なハウスで攻めまくり。
フロアをとことんかきまわしていく。
特に PORN KINGS の "Up To No Good" や、
すでに HIROSy のテーマソングになりつつある CANDY GIRLS の "Fee Fi Fo Fum" などの
懐かしいキラートラックでフロアは大爆発。
やはり名曲は今も色あせることはない。
この後も歌ものやハードコアネタの曲などをがんがん投入し、
HIROSy の創りあげるハッピーな世界でフロアを明るく染めていった。

PHOTO    PHOTO

ここで < PooAH! > でのプレイも板についてきた、dj DAICHI へと移行。
今度はここからフロアをどんな色に染めてくれるのか期待が高まる。
今回は、HIROSy とは対照的に、序盤は渋めのミニマルからのスタート。
しかし、ここからぐんぐんとフロアを盛り上げていく。
途中フェーダープレイやバックスピンなども見せ、
変化のあるプレイでオーディエンスを飽きさせない。
人も続々と増え始め、歓声をあげる者も出始める騒ぎに。
フロアの空気はどんどん温度を上げ、ライティングもそれを加速させる。
そしてよく客を煽る。客もそれに応える。そして盛り上がる。
小さな盛り上がりを繰り返し、
やがて大きな波へと変化させていくプレイは dj DAICHI ならではのもの。
終盤になるとピッチを上げ、
トランスも効果的に使いながらいよいよ迫るクライマックスへと先導していく。

PHOTO    PHOTO

そしていよいよ最後の DJ、< PooAH! > の顔である NaΣTTo がブースに降り立つ。
序盤はハードなトランスをプレイ。
とにかくアグレッシヴで、客に休むスキを全く与えない。
始まってまだ間もないうちに、AURORA の "Hear You Calling" や
PLANET PERFECTO の "Bullet In The Gun" などのキラートラックを
惜しげもなくプレイし、フロアはすでに歓喜の渦に。
こんなにも早くテンションを上げすぎてしまって大丈夫かと思ってしまったが、
そんなことは当然いらぬ心配に終わる。
中盤からも高速なパンピンハウスを軸に、
観客の心をつかんで放さないプレイで終盤までそのテンションは持続しっぱなし。
終盤はエナジー寄りの高速トランスなどもプレイし、
オーディエンスを高みへと連れていく。
そしてラストはすでにおなじみとなった AIRSCAPE の "L'esperanza" で
華麗に締めくくったのだが、まだまだ元気な観客はアンコールを熱望。
そこでかかったのが浜崎あゆみの "Whatever" の Remix。
そこからトランスの名曲を立て続けにプレイし、アンコールは終了。
と思いきや、2度目のアンコールが起き、みたびプレイをスタートするNaΣTTo。
この辺りの観客と DJ との対話が < PooAH! > を < PooAH! > としている所以なのだ。

PHOTO    PHOTO

PHOTO    PHOTO

アンコールを終えてついに終了。
しかし、客はその後もフロアに残り、
DJ やスタッフと談笑などをして余韻を楽しんでいた。
この日初めて会ったはずのお客さん同士でも、
この時間にはもうすっかり友達として会話をはずませている。
そしてみんなが笑顔を浮かべたまま Rock West を後にしたのだった。

Text By You-Key


Back